英語学習者なら一度は「So do I」や「Never have I seen...」のような不思議な語順を見たことがあるはず。それがまさに 「倒置法(inversion)」。
今回は、英語の倒置法について、意味・ルール・よく使われるパターン・例文を紹介します!
目次
🔍 倒置法(inversion)とは?
英語の基本は「主語 + 動詞」という語順ですが、
**倒置法ではこの順番をひっくり返して、「動詞 + 主語」**になります。
これは主に以下のようなときに使われます:
- 共感・同意を表すとき
- 否定語や頻度の副詞で強調したいとき
- 文のバリエーションやリズムを出したいとき
🌟 よく使われる倒置表現と例文
① So do I / Neither do I(私も / 私も〜ない)
- So do I. → 肯定に共感:「私もそうです」
- Neither do I. → 否定に共感:「私も〜ではありません」
▶︎ 例:
- A: I love tea.(お茶が好き)
B: So do I.(私も!) - A: I don’t like rainy days.
B: Neither do I.(私も苦手)
※動詞の種類に応じて「do / am / will / can」など助動詞を使い分けます。
② Never have I...(一度も〜したことがない)
強い感情や印象を表すときに使います。
▶︎ 例:
- Never have I seen such a beautiful view.
→ こんなに美しい景色、見たことがない!
※通常の語順:I have never seen...
③ Rarely / Seldom / Hardly do I...(めったに〜しない)
頻度を表す否定的な副詞も倒置を引き起こします。
▶︎ 例:
- Rarely do I go out on weekends.
→ 週末はめったに外出しない。
④ Not only... but also(〜だけでなく〜も)
「Not only」で始まる文は倒置になります。
▶︎ 例:
- Not only did she win the prize, but she also inspired others.
→ 彼女は賞を取っただけでなく、人々を感動させた。
✏️ 補足:なぜ「did」が必要なの?
英語では、文の先頭に「not only」などの否定語が来ると、倒置が必要になるというルールがあります。そのため、「did」などの助動詞を使って語順をひっくり返す必要があるのです。
⑤ So + 形容詞 + 動詞 + 主語(とても〜なので…)
感情・状態を強調するスタイルです。
▶︎ 例:
- So difficult was the test that nobody passed.
→ テストがあまりに難しくて、誰も合格しなかった。
✏️ まとめ
表現 | 意味・使い方 |
---|---|
So do I | 私もそうです(肯定への共感) |
Neither do I | 私もそうではありません(否定への共感) |
Never have I... | 一度も〜したことがない(強調) |
Rarely do I... | めったに〜しない |
Not only did I... | 〜だけでなく〜も |
So beautiful was... | とても〜で…だった(感情強調) |
🗝️ ポイント
- 倒置法はフォーマルっぽく聞こえるが、ネイティブの日常会話でもよく登場。
- 文を印象的にしたいとき、話に抑揚をつけたいときにも有効。
- 「主語+動詞」だけでなく、「動詞+主語」の型も身につけよう!